

栃木県における一戸建て・マンション購入の人気エリアランキング1位の小山市。その魅力と土地価格・専有面積の相場について調べまとめてみました。
小山市は栃木県南部を代表する都市で、宇都宮市に次いで県内2位の人口(約16万5,000人)を誇っています。小山市のキャッチコピーは「開運のまち おやま」。徳川家康が関ヶ原の戦いの軍議を小山市で行い、その結果天下統一を成し遂げたという史実にちなんだものだそう。
小山市の一番の魅力は何と言ってもそのアクセスのよさ。小山駅には東北新幹線・宇都宮線・両毛線・水戸線が乗り入れており、宇都宮駅までは湘南新宿ラインで30分弱。東京駅までは在来線でも1時間半弱、新幹線を使えば最短43分で行くことができます。
小山市在住で働く人のうち3人に1人は市外へ通勤しており、通勤先でもっとも多いのは栃木市、次いで東京都、宇都宮市。小山市の利便性があらわれた結果となりました。その
アクセスのよさから若い子育て世代にも人気があり、市外・県外から移り住む人が増えています。
小山市駅東口周辺には市役所や金融機関、スーパーのイトーヨーカドーがあります。また小山ゆうえんちの跡地に開業したショッピングモール「おやまゆうえん ハーヴェストウォーク」、イオンモール小山などの大型商業施設も充実しています。病院・学校・公園など公共施設なども豊富。
立地のよさが買われ、コマツ・富士通・森永製薬など日本でも有数の大企業がいくつも工場を構えています。
市街地を抜けると美しい田園風景が広がります。市の中央に流れる清流・思川(おもいがわ)をはじめ、豊かな自然を感じることができるのも小山市の魅力。
小山市全体の平均土地価格(坪単価)は11万円、平均専有面積は520.0㎡(157.3坪 ※注)。近年は専有面積200平方メートル超の物件の取引数が増加しているとのデータもあります。
※注)平均専有面積は実際の売買取引価格を平均したもので、一般の戸建て住宅以外にも商業施設などあらゆる面積が含まれています。なお、栃木県全体の1住宅あたりの敷地面積は375.2㎡(113.5㎡)です。
エリア | 平均坪単価 |
---|---|
美しが丘 | 10 万円/坪 |
大字羽川 | 10 万円/坪 |
西城南 | 19 万円/坪 |
大字粟宮 | 5 万円/坪 |
城東 | 21 万円/坪 |
大字間々田 | 6 万円/坪 |
大字横倉新田 | 10 万円/坪 |
東城南 | 19 万円/坪 |
大字雨ケ谷 | 9 万円/坪 |
城北 | 16 万円/坪 |
大字犬塚 | 14 万円/坪 |
大字横倉 | 8 万円/坪 |
東間々田 | 11 万円/坪 |
駅東通り | 24 万円/坪 |
駅南町 | 20 万円/坪 |
乙女 | 12 万円/坪 |
大字喜沢 | 7 万円/坪 |
犬塚 | 17 万円/坪 |
大字中久喜 | 6 万円/坪 |
大字出井 | 5 万円/坪 |
若木町 | 11 万円/坪 |
南乙女 | 12 万円/坪 |
大字乙女 | 6 万円/坪 |
神鳥谷 | 16 万円/坪 |
大字塚崎 | 11 万円/坪 |
大字土塔 | 15 万円/坪 |
大字小山 | 13 万円/坪 |
花垣町 | 16 万円/坪 |
大字田間 | 7 万円/坪 |
大字千駄塚 | 3 万円/坪 |
本郷町 | 22 万円/坪 |
大字雨ケ谷新田 | 11 万円/坪 |
大字神鳥谷 | 10 万円/坪 |
大字西黒田 | 8 万円/坪 |
大字立木 | 9 万円/坪 |
大字平和 | 9 万円/坪 |
城山町 | 29 万円/坪 |
大字外城 | 12 万円/坪 |
大字大行寺 | 8 万円/坪 |
大字萱橋 | 5 万円/坪 |
大字松沼 | 5 万円/坪 |
大字南飯田東 | 9 万円/坪 |
暁 | 12 万円/坪 |
大字東野田 | 1 万円/坪 |
大字南半田 | 9 万円/坪 |
大字鉢形 | 3 万円/坪 |
大字向野 | 2 万円/坪 |
大字東黒田 | 5 万円/坪 |
三峯 | 15 万円/坪 |
大字梁 | 3 万円/坪 |
粟宮 | 17 万円/坪 |
中央町 | 17 万円/坪 |
宮本町 | 23 万円/坪 |
天神町 | 18 万円/坪 |
神山 | 16 万円/坪 |
大字下石塚 | 5 万円/坪 |
大字大本 | 4 万円/坪 |
大字間中 | 3 万円/坪 |
大字東山田 | 2 万円/坪 |
大字卒島 | 2 万円/坪 |
大字卒島 | 3 万円/坪 |
大字小宅 | 3 万円/坪 |
大字黒本 | 1 万円/坪 |
小山市の土地価格相場を周辺エリアと比較してみると、あまり高くないことが分かります。また、売り出されている物件数は圧倒的に多く、土地に関しては140㎡42坪以上の広い敷地がその9割を占めています。
土地価格相場 | 物件数 | |
---|---|---|
下野市 | 17.8万円/坪 | 57件 |
古河市 | 12.3万円/坪 | 101件 |
真岡市 | 11.4万円/坪 | 43件 |
小山市 | 11.3万円/坪 | 124件 |
下都賀郡 | 11.2万円/坪 | 29件 |
栃木市 | 8.5万円/坪 | 92件 |
結城市 | 4.6万円/坪 | 0件 |
公示地価とは、2人以上の不動産鑑定士がそれぞれ各自で現地を調査し、取引事例や土地の収益の見通しなどを分析して評価した結果を、国土交通省の土地鑑定委員会が審査や調整を行い、総合的に判定し正常価格として公示される、土地の売買取引の際の「指標」です。
つまり、土地の値段というのはこの「公示地価」と照らし合わせながら、「駅に近い」などの好条件が加われば高く、「道幅が狭い」などの悪条件が加われば安くなったりするというわけです。
公示地価は、交通の利便性や文化、環境などにおいて価値が高い土地であると評価されれば上昇しますが、2018年3月、国土交通省の発表により、小山市の住宅地における公示地価が26年ぶりに上昇したことが分かりました。
ここ数年、東京・大阪・名古屋の三大都市圏で公示地価上昇率が控え目になった一方、小山市をはじめ、そのほか地方圏でも上昇地点が増えたようです。都市と地方の格差が縮小している背景には、オリンピック効果による地方圏での景気回復などが考えられます。
小山市に関しては、国道50号南の東城南、西城南エリアなどで上昇がみられ、前年より広域化していることから、来年以降も上昇を辿るのではと予測する専門家も少なくないと言います。